オープンスペース
くもりの日、暑いです。
西新宿の超高層ビル街も暑い。
でもこの辺り、樹木が比較的多いです。
高層粗密。
東京の都市再開発の基本的な考え方で、
低層密集の街を、建物をまとめて高層化し、空いたスペースを緑地化する。
六本木ヒルズもミッドタウンも皆この考え方が基本。
だから、超高層ビル街で比較的多い樹木です。
この考え方は、20世紀の建築家の巨匠、ル・コルビュジエが
「300万人の現代都市(1922年)」計画で提唱したものです。
本当は、この考えにより、
街路を整備して自動車道と歩道を完全分離し、
都市問題の解決を図ることが狙いでした。
つまり、人と車を完全に分けて、
人が暮らす場所に車を入れないことにより、
排ガスなどの環境悪化がなく、
樹木や緑地がある住み良い環境にする。
ここがこの考えの目指すところで、
これを都市の広範囲で行う。
でも現実は、狭い地域だけのことで、
都市としては
自動車道と歩道の完全分離はなされず、
もともと、住み良い環境を目指している、というより
結果的に樹木や緑地がある環境になった、というところ。
要するに、狭い地域で
「建物をまとめて高層化」するという
ル・コルビュジエの考えの都合の良いところだけを使い、
再開発の道具にしているだけに過ぎない。
私は六本木ヒルズもミッドタウンも
東京の都市のあり方としてはちがうと想います。
そこには経済優先で、人が置き去り。
ただ、みんな気がつきません。
人も再開発の道具にされていることを。
みんなが気づく、東京の都市のあり方?
お手本は、きっとみなさんの近くにあります。
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