時代
皇居を見下ろす。
前川國男という建築家がいました。
その建築家は、35年位前に
皇居の脇に地上32階、高さ130メートルの日本最初の超高層ビルを構想していました。
しかし、「美観論争」に巻き込まれ
また「皇居を見下ろすとはけしからん」という非難から
結局、高さを100m以下に下げるという設計変更を行い建設するになりました。
そのビルは今でもあります。
ただ、その周りには
もっと高いビルがひしめいてます。
私は、先日セミナーで
皇居・大手門の脇の超高層ビルに行きました。
普通に皇居を見下ろしてます。
私も皇居を見下ろす位の
高い建築は建てるべきではない、と思います。
やはり美観上の問題があるので。
ただそれならば、徹底して欲しい。
時代が変われば、
当然変わるルールもあるでしょう。
しかし、美観に関しては
時代に関係なく、
ルールは徹底されるべきだと思います。
でないと、
先人たちの想い、努力が無駄になってしまうし、
未来の人々に想いを伝えられない。
美観は一度壊れると、
なかなか元には戻りません。
継承が大事です。
経済性と美観
天秤にかける話ではありません。
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