真ん中レイアウト
「自分の空間をつくる方法」
今住んでいる家もしくは部屋で、居心地良く暮らしたい、もっと快適に暮らしたい人にオススメのツールです。このツールは掃除や片付けの指南ではありません。整理整頓され綺麗な部屋だから居心地が良いとは限りません。ホテルの一室を思い浮かべてみてください。綺麗で清潔感がありますよね、でも居心地が良いですか?綺麗で清潔感があることは大事ですが、何か落ち着かなくないですか?ここでいう居心地の良さとは、普段の自分が活き活きと活動したくなる気分や安らぐ感覚です。何に対して感じるかは人それぞれ違いますが、それがきちんと感じられる家もしくは部屋が住人にとって居心地が良く快適な空間だと考えます。そのような空間のつくり方をお伝えします。
レイアウトを変える
今住んでいる空間を見渡してください。まず最初に言います。物は捨てません。物がたくさんある方、それら全てがあなたの分身です。そこに記憶があります。それを大切にするところからはじめます。気に入らないものがある?でもそれを手に入れたのはあなたです。その時に必要だったのだから、その必要とした自分を大切にしてください。大切にすることがこの後に役立ちます。そして、行うことはその大切な物を移動するだけ、ただレイアウトを変えるだけです。そのために特別な道具や家具も必要ありません。今あるもので充分です。要するに、今見えている風景を変えるのです。人は外部からの情報のうち8割を視覚で感じとり無意識に判断します。だから、人の見た目の第一印象が大事だとよく言われます。これを利用すると、空間がどう見えるかが人の感覚にとても影響を与えます。すなわち、快適な空間にするためには、自分にとって居心地の良い見え方に変えるだけでいいのです。
一番したいことは何ですか?
では何を基準にレイアウトを変えるか。まず質問です「あなたがその家もしくは部屋で一番したいことは何ですか?」その答えを基準にレイアウトを変えます。わからない人、思い付かない人は、家に人を呼んだ時にしてあげたいこと、あるいは自慢したいこと、気持ちがいいと感じることがあなたの答えです。例えば、料理がしたい、本が好き、食器を大切にしている、写真が好き、フィルムカメラを収集、現状ではできないけれどペットを飼いたいでも、何でも構いません。先程、物は捨てませんと言いました。その物が必要だった想いも答えになるかもしれません。それを決めてください。したいことがレイアウトを変えるという行動の軸になります。もしレイアウトを変えている時に分からなくなったら戻るための軸でもあります。したがって、したいことが決まるまでレイアウトは変えません。
真ん中に
したいことが決まったならば、それに関する物を空間の真ん中に置いてください。家の真ん中、部屋の真ん中です。料理が好きなならば、キッチンは移動できないので、料理を食べる場所を真ん中に。本が好き人は本棚を真ん中に、又は本を真ん中に積み上げる、あるいは本を読む時に座る椅子を部屋の真ん中に置く。食器が好きならば真ん中にディスプレイしてみましょう。フイルムカメラを真ん中にディスプレイしてもいいかもしれません。ペットが欲しいのに飼えない人は動物の写真を真ん中に置いたテーブルに貼る、天井に貼ってもいいかもしれません。写真が好きな人も同じです。
では、どうして真ん中か?一番したいことをしている時がその人にとって一番気持ちがいい時であるはずなので、そこに居て気持ちがいいと感じることが居心地の良さ、快適さにつながります。そして、空間の真ん中に置けば、必ずその一番したいことが常に自身に絡んでくる。したいこと=気持ちがいい=居心地が良い、という心の無意識の変化を利用する仕組みです。すなわち、したいことが常に居心地良くいるためのスイッチの役目をしているのです。
ところで、真ん中に置いたら邪魔になるかもしれません。邪魔ということは絡んでいる証拠なので、自身にとっては良いことです。でももしかしたら、真ん中に持ってきたことがしたいことではないかもしれませんね。自分のしたいことって実はなかなか分からなかったりします。一度いい機会なので試してみるのもいいかもしれません。自分の空間をつくるために、そして自分のしたいことを確かめるために。
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