らしさと精度
人は「らしさ」を無意識のうちに求めている。
家らしさ、建築家らしさ、飲食店らしさ、などなど、究極は人間らしさか、「らしさ」を求めているというよりは、「らしさ」があるとわかりやすいから、人はわかりやすいものに惹かれるのだろう。
「らしさ」は厄介だなと思う。無視はできないし、でも無視したいし、らしいものをつくるより、らしくないものをつくりたくなる。誰も見たことがないものをつくりたくなる。
世の中で一番多いのは、斬新だけど売れないものらしい。だから、売れないと困るから「らしさ」が気になる。
精度高く、クオリティ高く、「らしく」なく、誰も見たことがないものをつくったら、どうなるのだろうか。それが斬新だけど売れないものなのだろうか。精度が高ければ、売れると思うのだが、精度が高いものは誰でもつくれるものではないから。