変形地は宝探し
変形地の建築計画を考えるのは何故だかわからないですが、宝探しをしているような楽しさがあります。
高架の用地買収の結果できた細長い変形地は、まさに切り取った後に残った余白のような土地であり、また、違う見方をすれば、元の状態の断片であるともいえる。
きっとそのような余白であり、断片である土地があちらこちらに出現しているだろう。今は空き地だが、それが段々と埋まり、何かが立ち現れた時に、これらの余白で断片な土地はどのように扱われているのだろうか。
細長い変形地であるから、利用の仕方は限られるかもしれない。実際に今計画中の土地も、前は駐車場とする計画だった。いやむしろ、駐車場として利用できるような土地の残し方をしたのかもしれない。
このような事例はきっとよくあることだろう、それ故に、これから建つかもしれない建築が何かのヒントになったり、何かを誘導するような役割に、その何かは景色の中でその建築がそこに存在することで獲得できるたくさんの人にとって良いこと、それがお宝であり、それを探り当てることが目標であり、それをこの建築計画における環境面の課題として考えています。