外観の構成によるイメージの違い
基壇、中段、頂部という分け方をする。建築を外から見た時に、基壇と呼ばれる基礎部分があり、頂部と呼ばれる屋根や飾りがあり、その基壇と頂部の間を中段とする。洋の東西を問わず、日本の寺院建築、ギリシャの神殿もこの基壇、中段、頂部の構成になっていて、建築の外観の構成の基本として古来よりあります。
だから、外観が基壇、中段、頂部の構成になっているのがハッキリとわかる場合、その建築は古典的なイメージを纏うことになります。
なので、モダニズム建築は前時代からのこの基本の外観の構成を去就せず、頂部を無くか、より目立たなくして、基壇と中段だけの構成を取ることによって、古典的なイメージから脱却し、新しい建築の見え方をつくろとし、それは今でも引き継がれています。
建築を外観の構成で見ていくと、基壇、中段、頂部の構成になっているか、頂部があるのか無いのかと、外観のイメージとの相関関係が面白いです。