人と人とが近づいたり離れたりする軌跡を回転させて、それを上から眺めたら「花」の形に見えるはずだと、いつもイメージしていた。
だから、その花形のカウンターをつくれば、人と人との距離感を適切に選択しつつ、カウンターが媒介となり、人と人を繋げてくれると思う。そして、何かをはじめる位置によって、人と人の距離感も変わり、その場所固有の領域がその都度出現するだろう。
物から誘発されるつながりや関係性をつくることは、建築が目指すべきひとつの方向性だといつも考えており、それをデザインして形にするという面白さが常にある。