計画案の問いとしての大きさ
いま、本当に小さい商業施設の計画案を考えている。一般的な家より小さく、屋台や移動販売車や露店よりは大きいくらいのスケールです。
普段、建築を用途で振り分けているところがあり、ここは家、ここは飲食店、ここはスーパー、ここはコンビニ、ここは病院、ここは、などのように、そして、勝手に大きさもこのくらいだと決めつけていて、だから、あの家は大きい、この飲食店は広い、このコンビニは狭い、などと思ったりする。
用途と大きさは結びついていて、違和感なく人に認識され伝わるための用途に対する大きさがあるような気がします。そうすると、明らかに、今計画中の商業施設はその違和感なく人に認識され伝わる大きさから外れている。
その大きさの認識に対してどうするか、それを建築のデザインとしてどのように考えるか、どのような建築のデザインに結びつけるかは、十二分にこの計画案の主題として成り立つ問いだろう。