距離感をデザインで保つことが課題

人が距離感を保ちながら繋がるにはどうしたらいいのだろうかと考えることが、このウィズコロナの中で計画案を考える時に、その建築のパブリック性が増せば増すほど、必要なことになってきた。

簡単に言えば、住宅のパブリック性は0で、プライベート性が100%だから、住宅ではその必要性は無いが、飲食店や店舗、次いで、学校や病院、美術館、博物館などの順にパブリック性が増していくと、何らかの対応が必要になり、既存の美術館などは事前予約制にし、入館日時を指定してチケットを購入することで入館人数や密度をコントロールしている。

また、既存の飲食店は人と人の距離感を取るために、客席を1つ飛ばしにしたり、テーブルの数を減らしたりして、やはり人数と密度をコントロールしている。既存の施設で、人数や密度をコントロールするにはその方法しかないのかもしれないが、それは売上にも影響する。

だから、それがわかっていて、これから計画する飲食店や店舗で今までと同じようなことはできないと考えている。ならばどうするか、人と人が適切な距離感が保ちながらも、人と人が繋がることを建築の課題としてあげ、それをデザインで解決していくことが求められている。

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