別の意味合いの外皮と中身

建築を考える時に外皮と中身を別々に考えてしまう。建築は重力に逆らって下から積み上げていくので、一部違うつくり方もありますが、基本的には、建築の構造と呼ばれる骨組みの部分は外皮も中身も同時に組み上がる。

だから、外皮と中身はつながっており、別々に考える方が不自然なのだが、仕上げ材の求められる性能が違うからか、別々なものと捉えてしまう。

仮に、東京ドームのような天候に左右されない広い空間の中に家を建てるとしたら、外皮と中身を分ける必要があるだろうか。天候に左右されない空間だから外皮としての性能が必要無く、そうすると外皮と中身を分ける必要も無く、そもそも外皮と中身などという考え自体をしないだろう。

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そうすると、温熱環境や環境負荷を考慮する存在としての外皮とその中身以外に、外皮と中身について別の意味合いがあるとしたら、そこが面白いし、そこに興味が湧くし、建築のデザインとしての本質的部分がそこにあるだろう、いくつか思い浮かぶ。

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