大切なカタチは、つながる

カタチには、ココロで感じとるものと、カラダで感じとるものがある。ココロにうかぶカタチ、というもので、すきなカタチや、きらいなカタチも、ココロからくるものだろう。スロープのような斜めのカタチ、階段のようなギザギザなカタチは、カラダで感じとるもので、うごきをカラダで、感じとる。

そうすると、ぎゃくもありえる。カタチがココロをうごかす、カタチがカラダをうごかす。ココロをうごかすとは、カタチがなにかを、想起させる。カラダをうごかすとは、カタチがなにかを、決起させる。

よくかんがえてみると、建築は、ココロのカタチと、カラダのカタチで、できている。なにかを想起させるか、なにかを決起させるか。

この住宅では、我が家であること、じふんの居場所であることを、想起させ、その家の中を、すきに居場所を、えらんで、かえるように、決起させる、ようなカタチを、たくさん、ちりばめた。家とココロとカラダが、つながる感じが、ここでいちばん、大切にしたかった。

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