つながりに目を向けると、枠がみえてくる。つながりは枠で縁とられたもの同士をくっつける。だから、つながりは枠の存在をはっきりとさせる。意識したいのはつながりよりも枠の存在であり、枠がどこに存在し、何を分けているのかをみたい。ただ、枠の中に入ってしまったら、枠の存在はわからない。だから、枠の外からつながりを頼りに枠の存在をあぶり出す。
枠がどこにあり、何を分けているのがわかれば、枠自体を変えることで、みえる世界を変えることができるのではないかとおもう。枠を建築と読み替えることで、建築が担う領域をズラすこともできる。ほんの少しズラすだけで、かなりみえる世界が変わるとおもう。