こころを揺さぶるものは常に自分へ迫ってくる。外へ向かっていくものを捕まえにいくような場合はこころには届かない。
建築は外へ向かおうとする意志が強いときがある。それは、都市へいかに開いていくかが重要で、建築の内側に向くことは自閉すぎて良くないという傾向の表れである。
あと、外向きということであれば、建築のエンジニアの部分に焦点があたっている場合も同様である。建築の物としてのパフォーマンスの良し悪しは重要だが、そこへの偏重がこころに響くことはない。
やはり建築も内向きに、何かが迫ってくるような感覚が必要で、それは常に建築が人との間に何かを築くものであることの表れだとおもう。