偶然性を否定する必然性には3つあるらしい。普遍的な判断の中ではその範疇に入るものは全て必然であり、ある仮説を立てた場合にその仮説にあてはまるものだけが必然であり、複数に分けることができた場合その内のどれかを必然にすることができる。
建築は偶然性の産物というよりは全てが必然だから、これら3つの必然を建築に例えるとおもしろい。普遍的な判断や仮説はよく建築でもある手法である。ただ、分ける場合はなかなか無いかもしれない。
分ける側にいて全体を俯瞰できる場合、余分なものをそぎ落とし、必然的につなげてしまうことができる。全体性を持ちえるときの可能性は、このつながりを築けることにある。