環境はもともとそこにあり、その環境に合わせて何かをつくる。ものをつくる場合の順序ははじめに環境がある。自律した何かをつくる場合でも、自律したものをつくることができる環境が必要である。この場合、環境には2通りの意味があり、建築では外部の環境と状況の環境である。
外部には合わせてつくるが、状況は創造できる余地がある。自律は状況の中でつくることができる。外部としての環境に新たな状況としての環境を重ね合わせれば、外部の環境を書き換えることもできるかもしれない。すなわち、環境から導き出されたことをもとにして、また再度環境にたち返り、環境をリビルドしてしまうのである。